2024年2月に新規就航した、ANAの新ブランド「AirJapan(エアージャパン)」。
ANAの新ブランドとあって、気になっている方も多いのではないでしょうか。
乗ってみたいけど情報がまだ少ないから不安…。
そこで今回は、エアージャパンの東京・成田⇄ソウル・仁川線に搭乗した筆者が、座席の広さや機内サービス、チェックイン方法まで写真付きでレポートします。
この記事を読んで、次の旅行の航空会社選びの参考にしてみてくださいね。
AirJapan(エアージャパン)とは?
AirJapan(エアージャパン)とは、2024年2月に新規就航したANAの新ブランド。
『AirJapan』ブランドは、『ANA』ブランドと同じ安全・運航基準で運航する一方で、サービスについては、お客様が本当に必要とされる価値を見つめ直し、シンプルにお届けすることを基本に、日本らしい発想と品質をご提供し、FSC(フルサービスキャリア)でもLCCでもない新しい空の旅をご提案します。
https://www.air-japan.co.jp/index.html
就航都市
エアージャパンは、バンコク、ソウル、シンガポールの3つの都市に就航しています。
- タイ・バンコク(スワンナプーム国際空港)
- 韓国・ソウル(仁川国際空港)
- シンガポール(チャンギ国際空港)
運賃タイプ
運賃タイプは3つから選ぶことができます。
Simple | Standard | Selected | |
機内持込手荷物 | 7kgまで | 7kgまで | 7kgまで |
預入手荷物 | 1個まで | 2個まで | |
座席指定 | |||
前方ゾーンの事前座席指定 | |||
機内食 |
Simpleプラン
座席指定や預入手荷物等のオプションが含まれていません。
機内持ち込み手荷物(7kg)まで持ち込み可能です。
含まれるもの
機内持ち込み手荷物(7kg)
Standardプラン
座席指定、預入手荷物が含まれています。
含まれるもの
- 機内持ち込み手荷物(7kg)
- 事前座席指定(バンコク線およびシンガポール線 1,500円まで/ソウル線 800円まで)
- 預入手荷物(23kg)1個
Selectedプラン
前方ゾーンの座席指定、預入手荷物、機内食が含まれています。
含まれるもの
- 機内持ち込み手荷物(7kg)
- 前方ゾーンの事前座席指定(最前列 足元が広い席は除く バンコク線およびシンガポール線3,000円まで/ソウル線1200円まで)
- 預入手荷物(23kg)2個
- 機内食(一部対象外メニューあり)
AirJapan(エアージャパン)|東京成田⇄ソウル仁川線の基本情報
運行スケジュール
2024年6月時点、東京・成田⇄ソウル・仁川線は1日1便です。
成田国際空港→仁川国際空港
- 成田空港発…9:55
- 仁川空港着…12:25
仁川国際空港→成田国際空港
- 仁川空港発…13:35
- 成田空港着…16:10
利用するターミナル
成田・仁川ともに第1ターミナルを利用します。
- 成田国際空港…第1ターミナル 南ウイング D-Eカウンター
- 仁川国際空港…第1ターミナル Eカウンター
※チェックインカウンターは変更となる場合があるので、空港内の電光掲示板でお確かめください。
AirJapan(エアージャパン)|東京成田⇄ソウル仁川線搭乗レポ
ここからは、私が実際に乗ったAirJapanの搭乗レポートです。
機内の様子も撮影したので参考にしてくださいね!
チェックイン
成田→仁川便
成田から出発する便の場合、出発時刻の4時間前までに自動的にチェックインが実施されるため、有人カウンターでのチェックインは必要ありません。
予約時に登録したメールアドレス宛に、上記のような内容のメールが届きます。
メールにはE-チケットが添付がされており、そのチケットを利用して搭乗することができます。
預け荷物がある場合は自動手荷物預け機を使ってセルフドロップオフ、預け荷物がない場合はそのまま保安検査場へ進んでください。
チェックイン不要で保安検査場へ進めたのでとても楽でした!
仁川→成田便
仁川から出発する便の場合は、有人カウンターでチェックインする必要があります。
上記で掲載したような内容のメールも届かないので注意してください。
また、チェックインカウンターからAirJapanが出発するゲートまでは、シャトルトレインに乗って移動が必要になるため時間がかかります。
カウンターでもらった用紙には所要時間40分と書かれていましたが、実際には20分ほどで到着できました。
座席・機材
AirJapanで使用されている機材は、787-8型機です。
就航したばかりなので、機内は新品同様に綺麗でした!
シートピッチも81cmあるので、約2時間半の短距離フライトでは十分快適に過ごせました。
- 座席幅:7.5インチ(約44センチ)
- シートピッチ:32インチ(約81センチ)
機内食
今回はSimpleプランで予約したので機内食は含まれませんが、LCC同様、飲み物や食事は機内で購入することができます。
機内食が不要という人には、この方が逆に嬉しいです。
ドリンクも温かい食事も、機内サービスにしてはリーズナブルな印象でした。
ドリンクメニュー例
- 水(ペットボトル)…200円
- 緑茶…300円
- アップルジュース…250円
- オレンジジュース…250円
- コカコーラ…300円
- アサヒスーパードライ…500円
- キリン一番絞り…500円
- サントリー角ハイボール…500円
- ワイン(赤・白・ロゼ)…800円
スナック&スイーツ例
- ミルクデニッシュパン…300円
- 鶏ササミ燻製…400円
- 燻製チーズ…600円
- ミックスナッツ…600円
- アーモンドチョコレート…500円
温かい食事例
- 味噌汁…300円
- クリームシチュー…500円
- カップラーメン…500円
小腹が空いた時や、空港で飲み物やおつまみを買いそびれてしまった場合でも安心ですね!
機内サービス
フルサービスキャリアのように、座席前にパーソナルモニターは設置されていません。
その代わり、機内サービス専用Wi-Fiがあり、自身のスマートフォンやタブレットから接続することによって、映画やキッズ番組、AirJapanオリジナル動画を無料で観ることができます。
映画の作品数は少ないので、正直使用するメリットは高くないと感じました。
また、有料でインターネット接続サービスも用意されています。
- 30分プラン…6.95ドル
- 3時間プラン…16.95ドル
- フルフライトプラン(最大24時間)…21.95ドル
AirJapan(エアージャパン)のメリット
ここからは、筆者がAirJapanに乗って感じたメリットをお伝えします。
座席が広くて綺麗
AirJapanは、LCCと同等の位置付けだと思っていたので、シートピッチが81cmあることに驚きました。
LCCのPeachは71cm、Jetstarは74cmが平均的なシートピッチなので、約10cmは広いです。
AirJapanはフルサービスキャリアの航空会社と同等の広さがあるので、女性の私には十分な広さでした。
これならバンコクやシンガポールでも利用できそう!
ANAやJALに比べて航空券が安い
ANAやJALといったフルサービスキャリアよりも航空券が安いことも魅力です。
今回、成田ー仁川便の往復航空券を23,000円で購入しましたが、フルサービスキャリアの場合は同時期で50,000円を超えていました。
特にソウル線の場合はフライト時間が2時間半と短いため、機内食や機内エンターテインメントといったサービスは必要ないと感じている方も多いのでは。
必要なサービスは有料で追加すれば問題ありません。
不要なサービスをなくす分、コストを抑えてくれるAirJapanの価値は大きいと感じました。
機内が驚くほどガラガラ
びっくりするほど、機内が空いていました!
この写真は帰りの便ですが、私の後ろに座っている人は2、3人。
隣にも誰も座ってこないので、1人で2席、3席利用している人がほとんど。
私は連れと隣同士でしたが、その隣に誰も来なかったので、真ん中の座席を空けて広々使うことができました。
就航したばかりで知名度が低いこと、機内トラブルによって就航初便が欠航したことによる評判の低さが理由の可能性もあるので、今後は混んでくるかもしれません。
LCCよりも利便性が高い
PeachやJetstarといったLCCは、成田国際空港の第3ターミナルを利用します。
第3ターミナルは、リムジンバス以外は電車の駅も駐車場も無い為、第2ターミナルから徒歩または循環バスで移動します。
10分以上歩くので遠いです…。
また、飲食店やショッピングスポットも少なくターミナル内も寂れた雰囲気。
一方、AirJapanはLCCの位置付けではないので、第1ターミナルを利用します。
空港で過ごす時間や旅行前のワクワク感を楽しみにしている人にとっても、AirJapanはおすすめです。
AirJapan(エアージャパン)のデメリット
では逆にデメリットがあるのか見てみましょう。
正直な所ほとんど思いつきませんでした。
出発ゲートが遠い
出発ゲートは、フルサービスキャリアに比べると遠い場所になります。
特に仁川空港での到着・出発ゲートは、シャトルバスで移動が必要な場所だったので、少し不便に感じました。
出発ゲートが遠いと、その分多く時間を見積もらなくていけないので、空港へ早めに到着する必要があるのでデメリットと言えるでしょう。
プランによっては機内食がない
機内食を楽しみにしている人にとっては、プランによっては機内食がないことがデメリットです。
機内食が食べたいという人は、Selectedプランを予約することをおすすめします。
AirJapan(エアージャパン)でANAマイルは加算できる?
2024年6月時点、AirJapanからの予約ではANAマイルは加算できません。
またAirJapan便への特典航空券としての利用もできないとのことです。
今後に期待しましょう!
2024年6月3日追記:
ANAのマイルをAirJapanフライトバウチャーに交換できるようになりました。
発行されるバウチャーは電子バウチャーとなるそうです。
必要マイル数と交換可能なAirJapanフライトバウチャー
必要マイル数 | AirJapanフライトバウチャー |
---|---|
1,000マイル | 900円分 |
5,000マイル | 4,500円分 |
10,000マイル | 11,000円分 還元率1.1倍でお得! |
AirJapanフライトバウチャーで支払いできるもの
- AirJapanの運賃
- 座席指定料金
- 預入手荷物料金
- 事前購入機内食
- 上記に付随する税金
※AirJapanウェブサイトでの購入に限ります。
有効期限
ANAのマイルからの交換日 | AirJapanフライトバウチャーの有効期限日 |
---|---|
4月1日~9月30日 | 同年度12月末まで |
10月1日~3月31日 | 翌年度6月末まで |
まとめ|価格に対して満足度が高くておすすめ
AirJapanは、シンプルなサービスと快適な空の旅を提供しながらも、フルサービスキャリアよりも手頃な価格で利用できることがわかりました。
今回、成田ー仁川間のフライト体験を通じて、座席の広さやスムーズなチェックイン方法が印象的でした。
全体的に見てとてもコスパが良いと思ったので、次回の旅行の際にはぜひ候補にしてみてくださいね。